こんにちは。錦糸町北口整体院で託児を担当しています保育士のマキです。
3月ですねぇ・・・。この3月、以前勤めていた整体院に来ていたR君を思い出します。
R君が初めて来店されたのは、R君が1才になったばかりの頃。1才になったばかりの子って、だいたいヨチヨチ歩きだったりするんですが、その子はダッシュ出来たんです。全然人見知りも無く、初めてお母さんと来院したその日から、院内中駆け回って、カーテンの向こうに何があるのかも考えずに閉まっているカーテンに突進して行くので、私は汗だくでR君を追いかけたものです。R君のお母さんは定期的に通ってくださったので、R君が言葉を喋り始めたのとか、弟が生まれてだんだんとお兄ちゃんになっていくのとか、わんぱくで施術用ベッドからジャンプして飛び降りれるようになったのとか、兄弟ゲンカする姿とか、ずっと見させてもらっていたので、他人の子とは思えない親しみというか愛着というかが私の中にありました。R君も「おばちゃん、おばちゃん」と言って、楽しみに来てくれてたみたいでした。
ところが、R君が4月から小学生になるというちょうど今頃、ご家族で引っ越すことになってしまって…。とても残念でしたが、ご家庭の事情です。仕方ありません。
これでサヨナラになるという最後の来院日。いつものように楽しく遊んで、いざサヨナラする時。R君はいつも以上に帰りたくないと駄々をこねたのです。お母さんが「ドーナツ食べに行こう」と言っても、「大好きな電車を見に行こう」って誘っても、「やだ!!」と言ってベッドの下に潜り込み出てこないんです。4月から1年生と言っても、まだ未就学児です。たぶんこれが最後の別れになるだろうと理解出来ているなんて思えなかったけど、R君はいつもと違う何かを感じていたのかもしれませんねぇ。そしてその別れを体全身で嫌がってくれている。素直なR君の反応は嬉しかったです。私まで涙が出てきてしまいました。でもこのままではお母さんが困ってしまいます。ですので私は、その子をギューッてして「またおいで」って言ったんです。もう来れないのは分かっていますが、そう言ったんです。すると、その子は頷いて笑顔で帰って行きました。
あれから1年が経ち、R君は4月から小学2年生。たぶん今日も元気に学校へ行っていることと思います。そして、おばちゃんのことは忘れてしまったでしょうね。でもそれでいいんです。R君が元気ってことですから・・・。
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