当院にいらっしゃる方で頭痛は多い症状のひとつです。そのほとんどは慢性頭痛で肩こりや首筋のこりが原因の筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)と片頭痛です。
さて頭痛にはどんな種類があるのでしょうか。まとめてみました。
慢性頭痛(筋収縮性頭痛、片頭痛、群発性頭痛)が約90%を占めます。
その慢性頭痛の内、筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)が約80%を占めると言われています。
頭痛は大きく2つに分かれます。それは『比較的安全な頭痛』と『危険な頭痛(生命に影響あり)』です。
『比較的比較的安全な頭痛』とは筋収縮性頭痛(緊張型頭痛)、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、慢性副鼻腔炎、うつ病など。
『危険な頭痛』とはクモ膜下出血、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、緑内障などを言います。
ここでは『比較的安全な頭痛』についてその種類と特徴を簡単ですがまとめてみました。
『比較的安全な頭痛』は〈慢性頭痛〉と〈症候性頭痛(病気の一症状)〉の2つに分かれます。
◉【慢性頭痛】(緊張型頭痛)※慢性頭痛の約80%がこれです。
●筋収縮性頭痛
痛む場所 ➔頭全体、後頭部、ときに前頭部
痛みの特徴 ➔鈍痛、ときに拍動
誘因 ➔精神的疲労、眼精疲労、不眠
随伴症状 ➔肩(や首筋の)こり、不眠、吐き気
●片頭痛
痛む場所 ➔片側ときに両側
痛みの特徴 ➔拍動する
誘因 ➔家系的傾向、飲酒・興奮など
随伴症状 ➔吐き気
●群発性頭痛
痛む場所 ➔決まった片側
痛みの特徴 ➔同時間帯におこる、拍動する、強い痛み、睡眠中に始まる
誘因 ➔アルコールなど
随伴症状 ➔目の充血、鼻水、鼻づまり
◉【症候性頭痛】(病気の一症状)
●巨細胞性動脈炎(旧側頭動脈炎)
痛む場所 ➔片側ときに両側
痛みの特徴 ➔次第に悪くなり数時間でピークに達する、鋭い痛み、歯を噛み合わせると痛む
誘因 ➔寒冷、50歳以上の高齢者に発症
随伴症状 ➔視力障害、疲れやすさ、微熱、体重減少
●慢性副鼻腔炎
痛む場所 ➔前頭部、鼻根部、側頭部
痛みの特徴 ➔いつも鈍く鈍痛
誘因 ➔副鼻腔炎など
随伴症状 ➔鼻づまり、集中力散漫
●うつ病
痛む場所 ➔特定できない
痛みの特徴 ➔朝強く、夕方弱い頭重感
誘因 ➔不明
随伴症状 ➔肩こり、めまい、無気力、不眠
講談社「健康の地図帳」を参考に致しました。
※ここで記載した内容は頭痛の種類や特徴をまとめただけであり、記載した頭痛全てが整体やカイロプラクティックの施術に適している訳ではありません。おかしいと思ったらまずは病院への受診をお勧め致します。
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